私たちの世界観

社会課題のみならず、人間・組織・コミュニティ・社会は複雑系そのものです。社会課題を引き起こす要因は相互に絡まっています。複雑系としての社会課題に挑むためには、従来の物事の見方を大きく変える必要があります。ブルー・マーブル・ジャパンではこのような考えから、発展的評価や複雑系理論・システム思考等を駆使して、複雑な問題に取り組み、より本質的な課題解決を志向します。

複雑な世界でよりよく生きるために

複雑な問題に取り組むための知恵や知見を、私たちは発展的評価のアプローチなどから学んできました。そのひとつが、プリンシプル中心の考え方です。プリンシプルは「状況の変化の際に意思決定や行動の指針となるもの」という意味で使います。

SDGs(持続可能な開発目標)で広く知られるようになった発想の手法に、バックキャスティングがあります。まずしっかり目標設定をし、そこから逆算して現在の打ち手を考えるやり方です。関係者で共通の目標を定めることによって、同じ方向に向かう協働の取り組みが可能になります。

しかし、複雑系の世界観は、バックキャスティング思考が万能でないことを私たちに教えます。共通の目標設定をするには、向こう●年間は動かないであろうという前提を明示的あるいは暗黙にもつことが必要ですが、その前提が崩れてしまう可能性があるとしたらどうでしょうか。政治、経済、社会の状況がめまぐるしく変化する現代社会においては、そのような前提を置くことが難しくなっています。

プリンシプルは、そのような状況で力を発揮します。バックキャスティングと対になる概念がフォアキャスティング(順算)で、現状から次の動き方・打ち手を考えるやり方です。関係者が共有できる共通の目標が定めにくい場合、フォアキャスティング的思考ではそれぞれが抱える現在の事情に思考や行動が縛られ、動きがバラバラになりがちですが、そこに共通の指針を与えるのがプリンシプルです。

ブルー・マーブル・プリンシプル

私たちは、グローバルに展開するBlue Marble Evaluationの一翼を担うために、ブルー・マーブル プリンシプルを保持し、それを私たちの行動指針としたいと考えます。それが、私たちがよりよく生きるための礎を与えると考えるからです。

ブルー・マーブル プリンシプルは、こちらをご覧ください。

ブルー・マーブル プリンシプル