<開催趣旨>
近年、日本国内のみならず世界的に「インパクト投資」への関心が高まる一方で、特に日本国内においては事業(介入)による純効果を測定するための”インパクト評価”の理論や技法に関する理解は深まっておらず、実践も追いついていないのが現状です。
これを念頭に、インパクト投資家等の社会課題解決を志向する投資家や資金提供者向けの”インパクト評価”研修を開催します。事業による介入の効果、すなわちインパクト・パフォーマンスや効果検証を考える際の基礎知識を、評価研究・評価学(evaluation studies)の知見から習得してもらうことを狙います。それによって、正しい”インパクト評価”の普及を促し、インパクト・ウォッシュを防ぐことやIMM(インパクト測定・マネジメント)の質を高めることに貢献し、投資業界が、インパクトの測定、報告、マネジメントについて、社会に対する範を示せるようになることを期待しています。
本研修では、評価学におけるインパクト評価(Impact Evaluation)*を取り上げるものです。
評価学でいうインパクト評価とは「介入による効果を検証すること」であり、インパクト投資におけるAdditionalityについての議論でもその考え方は用いられています。
*インパクト評価(評価学における定義):介入によって(原因) 、対象社会に変化が生じるのか (結果)、生じるのであれば、その大きさ(介入効果)はどの程度かといったことを厳密に検証し、介入の価値を判ずること。)
この研修は、一般的なIMM(インパクト測定・マネジメント)とは別に、介入効果の検証方法を学ぶことを目的としたものです。
本研修では、このインパクト評価の技法を中心に学びます。金融関係者や事業者が対象事業(介入)の効果を把握するための方法を知ることで、実務への応用を考えていただくきっかけにしていただければと思います。
▼お申し込み▼
https://peatix.com/event/3773604/view
<開催概要>
- 開催日時
- Day1:2024年2月16日(金)10:00-17:00
- Day2:2024年2月21日(水)10:00-17:00
- 開催場所:官民共創HUB(対面開催を想定)
- 住所:〒100-0013 東京都港区虎ノ門1-1-3 磯村ビル3階
- 対象者:金融機関や投資家などの社会課題解決を志向する資金提供者
- 受講料:11万円/人(消費税込)
- 受講人数:24名程度(最小催行人数:12名)
- 主催:株式会社ブルー・マーブル・ジャパン、株式会社メトリクスワークコンサルタンツ
お支払いは、Peatix経由または、銀行振り込みでお願いしております。
銀行振り込み希望者は、Peatixで「受講チケット(銀行振り込み)」をご購入いただいた上で、以下の口座にお振り込みをお願いいたします。
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三井住友銀行
日本橋支店 (店番号695)
普通
口座番号 8442297
カブシキガイシャ ブルー・マーブル・ジャパン
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お支払いをもって、受講予約完了となります。
個人情報の取扱いについては、主催法人の個人情報保護方針、及びプライバシ ーポリシーをお読みいただき、同意の上、お申込みください。
https://metricswork.co.jp/privacy-policy/
https://www.blue-marble.co.jp/privacy-policy/
<タイムライン>
Day1:2024年2月16日(金)10:00-17:00
- イントロダクション
- 講義:インパクト投資およびIMMの現在地の確認
- 講義:世の中における多様なインパクトの使われ方と本研修の取り扱い
- グループ議論
- 講義:”インパクト”とは
- 講義:”インパクト評価”とは
- グループ議論
- 講義:”インパクト”の知見から見たインパクトレポートの検証
- グループ議論
- クロージング&チェックアウト
Day2:2024年2月21日(金)10:00-17:00
- オープニング&チェックイン
- 講義:演習に向けた座学(インパクト評価のデザインを考える)
- 演習
- 演習の振り返り、質疑応答
- IMMの考え方(インパクトを最適化するマネジメントについて)
- クロージング&チェックアウト
▼お申し込み▼
https://peatix.com/event/3773604/view
<講師>
株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 代表取締役 今田 克司
米国(6年)、南アフリカ(5年半)含め、国内外で市民社会強化の分野でのNPOマネジメント歴25年。現在、(一財)社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(SIMI)代表理事、(特活)日本評価学会副会長、研修委員長など。プログラム評価・インパクト・マネジメント関連では、休眠預金等活用法における指定活用団体である日本民間公益活動連携機構(JANPIA)評価アドバイザー、金融庁・GSG国内諮問委員会共催「インパクト投資に関する勉強会」委員、国際協力機構(JICA)事業評価外部有識者委員会委員、アメリカ評価学会 Social Impact Measurement TIGメンバー等。インパクト志向金融宣言運営委員(IMM企画委員)などの立場で、インパクト投資の潮流や具体的なノウハウについて調査しつつ、海外の識者・実践家との意見交換を続けている。
株式会社メトリクスワークコンサルタンツ 代表取締役 青柳 恵太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了(農学修士)。国際開発高等教育機構(FASID) 国際開発研究センター、国際協力機構(JICA)評価部、国際開発コンサルタント企業を経て2017年に当社設立、現在に至る。この間、東京大学大学院経済学研究科特任研究員、客員研究員、大阪大学OSIPP招聘准教授を兼任。中央省庁、地方自治体におけるエビデンスに基づく政策立案のための制度設計から、ランダム化比較試験をはじめとする政策効果検証の企画・実証分析に関する業務に従事。日本評価学会認定上級評価士。
*上記の今田、青柳の他に、株式会社ブルー・マーブル・ジャパンおよび株式会社メトリクスワークコンサルタンツの社員が補助をつとめます。また金融機関勤務のディスカッション・パートナーとして、ゲストを2名お迎えする予定です。