自分が大切にしている価値観を伝えること、相手が大切にしている価値観を理解することは、コミュニティに入り込んで仕事をする上では欠かせない。
お互いの価値観を知り、理解し合うことは、仕事をスムーズに進める上で大事だ。組織論で有名な、ダニエル・キム氏の組織の成功循環モデルでも、このことが言われているが、関係性を耕すことが成果を生み出す近道ということはわかるだろう。
この「価値観ワーク」は、自分の先祖や子孫とのつながり、家系、血筋、その中で伝えていきたい価値観を再認識し、関係者と共有するというものである。
我らがKateは、DEの講義の時も、評価者としてコミュニティなどに入るときも、はじめに自分が大切にしていること、例えば故郷の話や家族のこと、仕事仲間を紹介すると話していた。2017年のDE研修のときは、一番はじめに、”Who am I ?”というスライドを見せてくれて、「私の山は・・・」、「私の川は・・・」、「私の家族は・・・」、「彼らが私の仕事仲間・・・」と、初対面の我々にとっても想像しやすいように写真を見せながら自分が生まれ育った故郷のことを教えてくれたことが印象的である。
自分が大切にしている価値観を伝えること、相手が大事にしている価値観を教えてもらうことは、関係構築の観点からも非常に大切である。
「コミュニティ当事者は、評価者との関係性をもっとも重視する」(Kate MPEI事例)
にある通り、評価を円滑に進めるためには、相手のからの信頼がもっとも重要なのだ。
DE研修で使用したワークシートを紹介する。
これは、自分の祖父母、両親から受け取ってきたメッセージ、そして子供や孫に残していきたいメッセージを書いてシェアしようというものだ。
ぜひ、実践していただきたい。
Paraire Huata (Te Ngaru Learning Systems, 1995)